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2021.11.15

「座りすぎ」の解消法

あなたは1日に何時間くらい座っていますか?

この座っている時間(座位時間)には、仕事中だけでなく、食事、テレビ視聴、パソコンやスマートフォンの操作、移動(電車やクルマの中で座っている)時間も含まれます。

2011年のデータによると、日本人の座位時間は、世界で一番長いそうです。コロナ禍での外出自粛、在宅勤務などで、以前よりさらに座る時間が長くなっている方も多いのではないでしょうか。

長時間座って過ごすということは、身体のおよそ70%をしめる下肢の筋肉が動いていないということです。最も大きい太ももの筋肉、第2の心臓と言われ血液を心臓に戻すふくらはぎの筋肉、これらの筋肉の働きが悪くなってしまうため、血流や代謝機能が低下し、高血圧や糖尿病、肥満などのリスクが高まります。「日中の座位時間が2時間増えるごとに、死亡リスクは15%増加する」という報告もあります。

ここで、『自分は運動習慣があるから大丈夫』と考えた方は要注意!日常的に適度な運動を行っていても、座りすぎによるリスクはほぼ変わらないということも分かっています。座りすぎと運動不足は別問題なのですね。

 

座りすぎを解消するためには、「①座る時間自体を減らす」ことと「②座っていても筋肉を動かす」こと。立って使うタイプの机を活用したり、スマートフォンのアラームやパソコンのポップアップ機能を設定して、こまめに立ったり、歩いたりしましょう。(目安は、30分に1回くらい)また、座ったままできる筋トレもおすすめです。

 

ぜひ座りすぎない生活習慣をつくっていきましょう!

参考:「座りすぎ」が寿命を縮める 大修館書店

「座っている時間が長いほど死亡リスクが増加する」京都府立医科大学 日本多施設共同コーホート研究